idea factory from newspaper 2003 10 28
選挙結果(election outcome)
ある新聞に、公明党関係者のコメントがありました。
「自民党は、単独で選挙を勝てる状況ではない。
そのことを認識すべきだ。」
これは、自民党が、創価学会の政治団体になりつつある現状を示していると思います。
創価学会にとって、比例代表の政治団体は、公明党で、
小選挙区の政治団体は、自民党になりつつあるのでしょう。
やがて、創価学会の政治団体は、公明党と自民党になるかもしれない。
利権(vested-interest structure)
利権にも、いろいろとあります。
「後援会組織が、利権集団化している。」
「世襲なら、先代の後援会組織が、力を維持できるのに、
新人擁立では、後援会の影響力を弱めてしまう。」
これでは、世襲以外は、あり得ない。
地元では、後援会の「操り人形」で、
国会では、官僚の「操り人形」となっている。
こんな政治家ばかりとなっている。
地元では、知恵があると、後援会の言うことを聞かなくなるので、
優秀な政治家よりも、無能の政治家が好まれ、
国会では、知恵があると、官僚の言うことを聞かなくなるので、
優秀な政治家よりも、無能の政治家が好まれる。
後援会にとっても、官僚にとっても、
知恵のある政治家が出てきては困る。
たとえ無能でも、後援会や官僚の、操り人形となってほしい。
こうなると、優秀な政治家よりも、バカ息子、バカ娘の方が、好都合である。
赤字法人(loss-making business)
「黒字法人、最低の30.3%」
しかし、バブル経済の時でさえ、
課税法人は、52%だった。
赤字法人 loss-making business 2003 9 3
経済政策で、よく言われることは、
不景気の時は、政府は借金をしてでも、景気対策を実施して、
景気回復を図るべきで、
景気が回復すれば、税収が増えるので、政府の借金は減るという議論です。
これは、理論的には正しいですが、実務的には間違っています。
では、なぜ、今の日本政府は、巨額の借金があるのでしょうか。
この借金は、増えることはあっても、減ることはありませんでした。
問題は、不景気の時に行った事業を、景気がよくなっても続けていたことです。
少し前に、新聞で、「緊急」と称する事業を20年近く続けていたという報道がありました。
「緊急」が20年も続いていました。
「行政改革」と「景気対策」をセットで実施しないと、意味がありません。
また、景気対策のために、不景気の時に行った巨大事業を、
景気回復しても、また、やりたくなって、実際にやってしまう。
これは、巨大事業には、大きな利権がありますので、
景気対策の巨大事業は、好景気になったからといって、やめられません。
こうして、好景気なっても、借金は減らないのです。
「政治改革」と「景気対策」をセットで実施しないと、意味がありません。
さらに、赤字法人の問題があります。
たとえば、バブル経済の時でさえ、
課税法人は、52%だったのです。
つまり、バブル経済の時でも、課税法人は、半分しか、なかったのです。
バブル経済の時でも、全法人の約半分が、課税上の赤字法人だったのです。
これは、非常に、大きな構造的な問題です。
バブル経済の時は、どんな商売をしても、儲かりました。
そうすると、こんなに、多くの赤字法人があるとは、おかしいでしょう。
バブル経済のような好景気でも、課税法人は、52%だったのは、重大な問題です。
だから、景気がよくなっても、税収は増えないのです。
「税制改革」と「景気対策」をセットで実施しないと、意味がありません。